株式会社ナウハウス
私たちについてこだわり仕事例仕事の進め方事務所案内掲載誌紹介
お問合せ

ナウハウス所長の鈴木です。今何を感じ、どのように建築に向き合っているのかを伝えていければと思います。
ナウハウス一級建築士の高橋です。設計を通して感じたことや現場の進捗を気軽に綴っていきたいと思います。

〒430-0817
静岡県浜松市南区頭陀寺町330−20
TEL.053-461-3408

頭のよい子が育つ家(Ⅰ)
2006-12-28
クライアントにこんな本が出ていることを聞いて一読してみました。読み進めていくうちに、この本はなかなかの労作だと思いました。東京の有名私立中学にめでたく合格した子供が、どんな家で育ったかを、著者が6年をかけて200軒以上を実態調査したことから始まります。著者が、子供が勉強するのにどんな住環境がいいか調べてみたくなったのは、自分の子供が私立中学受験を経験したことがきっかけでした。この本のスタートは個人的なことですが、調べて分かったことは、これからの住宅のあるべき姿を明確に現し、現代住宅を検証する実りあるものでした。その理想とする家は、日本の住文化の延長上にあり、現代の技術進歩による住宅の変化からないがしろにされている、ソフト面の工夫が大きく取り上げられています。そのソフト面の工夫はナウハウスのやっていることと重なることが多いのです。
 頭がいいということを、「感性が豊かで創造的であること」と解釈すれば、価値ある人生を送りたいという、家族の住まいづくりと一致します。著者による200軒の調査結果では、それらの家が受験まっしぐらの張り詰めた雰囲気ではなかったことが重要です。それらの家には、家族の和気あいあいとしたコミュニケーションがあり、密接なコミュニケーションをとることができる工夫が感じられたといいます。そして 12歳ぐらいの子供は子ども室で勉強することはなく、お母さんのいるリビングやダイニングのテーブルやちゃぶ台で勉強しているのが実情です。中学受験の年代の子供はまだお母さんの近くにいたいのです。私立中学の試験問題にも変化があって、暗記ものから、自分で考え自分の意見を人に伝えること、すなわち人とコミュニケーションがとれるか否かを試す問題に変化していることがあります。そのためには、学校で学んだことをお母さんやお父さんとお話しすることによって、生きた知識にする必要があります。
 家を建て替える動機として、子供が大きくなったからとか、勉強部屋も作ってあげたいからというご両親がいます。これから子育てをきちんとしたい30代後半のご夫婦は、南向きの一番日当たりのいい場所に子供部屋を作ってあげたいと考えることも多いのです。ひとりになれる空間は、人間の成長過程で欠かせない拠り所として必要ですが、おとなの考えるいい部屋は必要ないのです。子供にとって、生活の基盤は家全体であると考えて、子供部屋は眠るための小さな部屋で充分なのです。小さいけれど家族とつながっている部屋がいいのであって、孤立した部屋は子供にとってマイナスなのです。
▶ブログのトップページに戻る
ブログについての不明な点等は、お気軽にお問合せ下さい。
▶お問合せ先はコチラ
見学会・イベント
お問合せフォーム
facebook
掲載誌紹介
見学会・イベント
お問合せフォーム
facebook
掲載誌紹介
Asobi no すてぇーじ 栃木のクリニック 浜北の家 そらいろ保育園 島田の診療所 バルーン 小山歯科 改装 鹿谷の丘の家 春岡の家 堀之内の家 WOOD(ずだじこども園) プロジェクト 教会