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ナウハウス所長の鈴木です。今何を感じ、どのように建築に向き合っているのかを伝えていければと思います。
ナウハウス一級建築士の高橋です。設計を通して感じたことや現場の進捗を気軽に綴っていきたいと思います。

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奥浜名湖の庭園めぐり
2007-12-27
JIA建築家東海大会2007浜松のエクスカーションで、摩訶耶寺、龍譚寺、宝林寺を、名古屋工業大学の河田克博教授のご案内で巡ることができました。
摩訶耶寺は寺伝によると、行基によって開創された真言宗の古刹で、本堂は総ケヤキの江戸初期の建築、極彩色の花鳥図の格天井が創建時のまま残っています。必見は、平安末期の末法思想による浄土信仰による蓬莱庭園で、池と築山に配置されたリズミカルな石組は力強く、現代の私たちにも訴えかけるものがあります。この庭は池泉回遊式庭園から池泉鑑賞式庭園への移行期とのことです。摩訶耶寺の庭は、昭和42年の東名高速道路工事中、竹林の中からの大発見で、いまや知る人ぞ知る古庭園です。
次の龍譚寺では山門から河田教授のアカデミックで詳細な解説が始まりました。龍譚寺の庭は小堀遠州の作とされてますが、この庭は延宝〔1672〕から天和〔1681〕にかけての作風で、一見池泉回遊式に見せながら実は池泉鑑賞式〔室町後期確立〕とのことなのです。小堀遠州が正保4年〔1647〕に没していることから、作庭は遠州が直接手がけたものではなく、遠州流の作庭を学んだ[衆寮]の僧たちによるものであるらしい。とはいえ名園であることには変わりなく、延宝の頃の様式の保存もよく、また地割や石組がよく作られているため、植栽が成長しているにもかかわらず庭はさらによくなっているとのことでした。
最後の宝林寺の見どころは、庭よりも中国明朝風の様式の建築でした。宝林寺は黄檗宗の禅道場らしく、毅然とした佇まいがすがすがしい。仏殿と方丈は重要文化財で、ここで近世の日本建築史が専門の河田教授の解説が全開します。仏殿の付柱の納まり、報恩堂の不自然な増築など、参加者の建築家本能が目覚め、喧々諤々と意見が飛び交い、すっかりポジティブで楽しい学習となりました。
昼食は宝林寺近くの農家レストラン「とんきい」で、地元の野菜を中心にした田舎の味をバイキングで存分に楽しみました。ワインも飲み放題でデザートのソフトクリームもおいしく、充実した庭園めぐり後の開放感もあって、皆さんの食欲は特筆に値するものでした。

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