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ナウハウス所長の鈴木です。今何を感じ、どのように建築に向き合っているのかを伝えていければと思います。
ナウハウス一級建築士の高橋です。設計を通して感じたことや現場の進捗を気軽に綴っていきたいと思います。

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「地球のたまご」でのセミナー
2007-12-28
このセミナーは、JIA建築家東海支部大会2007浜松の企画として、「地球のたまご」の会場に移して開かれました。「地球のたまご」は浜名湖の村櫛にあるOMソーラーの研究所で、太陽熱等の有効利用のエコ技術を育もうとの願いで名づけられました。浜松地区は日照時間が日本で最も長い所だそうです。
セミナーは浜名湖が見渡せるカフェテリアで開かれました。最初に塩見寛さんに東海道の旧宿場町の成り立ちを「遠州における東海道筋の街並みと文化」というテーマで語っていただきました。塩見さんは静岡県庁の厚生部福祉こども局地域福祉室の主幹ですが、「火の見櫓からまちづくりを考える会」代表、しずおか街並みゼミ世話人、藤枝ぐるりん探検隊隊長であり、一貫してまちづくりをライフワークとされています。塩見さんによれば、東海道53次のうちの22の宿場町が静岡県にあって、その宿場町は城下町と同様に(宿駅制度によって)‘新たに計画された街’であることが重要とのことです。
細かいことは忘れましたが、宿場町の計画意図を探る6要素と歴史的遺産をとらえる3つの視座があるとのことです。宿場町を見るときには、外見上の街並みだけでなく、それを支えている基盤や宅地割、あるいは水の流れにも注目して欲しいとのことでした。圧巻は[日坂]の湾曲した街道の謎解きです。‘カーブしなくてもいい地形なのにわざわざ湾曲させたのは、宿場の機能を街道沿いに配置する「長さ」を確保するため’と都市計画的見地からその理由を喝破しています。詳しくは塩見寛著の[まちの個性を、どう読み解くか]をどうぞ。
浜名湖は遠州の風土を語る上で重要なポイントです。[浜名湖の景観と地域環境]というテーマで、静岡文化芸術大学デザイン学部教授の宮川潤次先生にお話していただきました。宮川先生は「地球のたまご」の近くの菜園で「野良倶楽部」を主催し、浜名湖の温暖な気候の中で無農薬野菜を育てています。
浜名湖の水深は平均4.8mでとても浅いのです。生息している魚介類が650種以上もいて、しかもその多くが幼魚であることが最大の特徴だそうです。いわば浜名湖は、湖内で生まれる魚介類や、遠州灘から今切口へ流れ込んでくる卵と幼稚仔の「魚のゆりかご」なのです。
2007年の4月、浜松は政令都市となりました。全国一の野菜の出荷額を誇る南部の農業地域から、良質な材木の生産地である北部の広大な森林地帯まで広がりました。浜名湖とその周辺地域の重要な役割は、その恵まれた自然を資源とした‘循環型の地域づくり’ではないかと宮川先生はおっしゃるのです。そのためには‘遠州にとっての浜名湖の価値’を再認識し浜名湖の自然環境を再生して、美しい景観を次世代に繋げていかなければならないと結論されました。
熱いセミナーの後、参加者は大急ぎでバスに乗り込み、とっぷりと暮れた暗闇の中を、舘山寺でのレセプションパーティ会場へ急ぎました。
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