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月照庵クリニック

計画地
静岡県浜松市
用 途
診療所
構 造
RC造 鉄骨造
敷地面積
1814.25㎡
延床面積
697.45㎡
施工面積
 1階
 2階
 3階

 若い精神科医のグループによる「町の診療所」として来院者が気軽に利用できるクリニックとして企画された。まず親しみやすいファザードの建築であること、また、内部は患者に対して刺激的であるが、家庭の延長ではない、節度あるやすらぎが欲しいとのことであった。また、待合室は対人恐怖への対策を考慮していること、診察室が治療に集中でき、秘密の話を打ち明けやすい場であることを要求された。さらに二方向の前面道路から-2.5mの段差があるという敷地のハンディを解決する必要があった。


 このクリニックに女医が多いこともあって、月が照らす光のようにささやかに精神医療に従事する「尼寺」のイメージから出発した。この尼寺は「山里のあずまや」であり、そこは医師とクライアントが心を開いて語り合える場でありたかった。診察が終わってからも、若い医師たちが医局において夜遅くまで熱い議論を交わし、彼らの研究室からこうこうと漏れるあかりまでもが、通院している患者を励ますものになるのではないかと想像した。


 建築の軸を二つの前面道路が交わる北西方向とし、クリニックの正面とした。訪問者はまず入口を明示するゲートをくぐり、ブリッジを渡ってクリニックへアプローチする。ブリッジの下はクルマの進入路である。受付と待合室はエントランスと同じフロアーにあり、そこからは「離れのあずまや」ふうの診察室が望める。待合室はゆるくカーブした開放的な通路上のスペースで、二列のベンチが中庭に向かってゆるいカーブの部屋なりに配置されている。敷地と道路が2.5mの段差があるにもかかわらず、通院者は道路からのアプローチからクリニックの診察室まで、階段を上下することなくたどりつくことができる。さらに、待合室とその上階の研究室群のフロアーは一組のアーチによって支えられ、その立体的な構成によって起伏のある中庭と外部を一体のものとし、全体として開放的な空間を作っている2階はガラスブロックとハイ斜度ライト(特許出願中)による、開放的で明るい医局を中心として両サイドに研究室群が並んでいる。


 「精神医療」を普通の医療として、すこしでも気楽に家庭から通えるクリニックでありたいと願った。通院者はメイン棟の待合室から、「ささやかな森の中の離れのあずまや」然とした診察室を眺めながら、これから打ち明けるべきであろう話に思いを巡らし、静かに心の整理をすることであろう。中庭をふち取る、診察室の外壁や塀の真っ赤にさびた鉄板は、起伏のある芝生面や樹木のグリーンと対比して美しい。また、前面道路から望む、ガラスブロックのファサードを持つ医局と両サイドに並ぶ研究室群の夜景は、このクリニックのコンセプトを象徴していて印象的である。

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