株式会社ナウハウス
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ナウハウス所長の鈴木です。今何を感じ、どのように建築に向き合っているのかを伝えていければと思います。
ナウハウス一級建築士の高橋です。設計を通して感じたことや現場の進捗を気軽に綴っていきたいと思います。

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春が来た
2008-05-02
連休で弟がサウジアラビアから帰ってきました。彼はサウジアラビアのジェッダで、現地の財閥と合弁で作った上水および下水のプラント会社に出向していて、3ヶ月ぶりの日本です。ジェッダは、紅海沿岸のサウジアラビア第二の都市で、聖都メッカに程近くにあります。日本に来ていちばん感じるのは、緑の深さだと言います。ジェッダの樹木はすべて人為によるものでくすんだ埃っぽい緑色だそうです。ひきかえ日本の緑はみずみずしく、特に日本の春は萌えいずる緑でむせかえるほどです。
先日、松下電工の「住まいのあかりコンクール」の表彰式に出席してまいりました。会場は汐留の松下電工東京本社ビルで、高層ビルが連立しています。表彰式は、審査員をはじめ新建築やコンフォルトなどの建築の出版関係者や、松下電工の照明事業本部や電材マーケティング本部の関係者が列席し、厳粛な雰囲気のなかで行われました。建築デザイン部門の最優秀賞をいただきましたので、第一番目に表彰台に上がることになりました。滅多にない経験で緊張しましたが、表彰台の上でこの賞が全国的規模の賞で、名誉あるものであることを空気からひしひしと感じました。
審査員の建築家の丸谷博男さんの講評があって、「隙屋」はコンセプトが極めてシンプルであること、意図している外部空間の照明効果ばかりでなく、昼間の自然光による内部空間の隙間からの光が独特の空間効果を上げていて美しい、とのコメントをいただきました。この審査は家具デザイナーの小泉誠さんや照明デザイナーの近田玲子さん、建築家の丸谷博男さんをはじめとする6人の審査員宛に518人全員の応募データを送り、それぞれがあらかじめ選考をしておいて、汐留の大会議室に一同に集まって協議をして決定したとのことでした。もれ伺うことによりますと、「隙屋」は設計の切り口が際立ってユニークだったということで、早い時期に最優秀賞が決まったそうです。
私自身、「隙屋」の仕事にヒットの感覚はありましたが、まさかホームランになるとは思いませんでした。日頃、日常業務に追われ、問題解決に際して攻める姿勢は忘れたことはありませんが、コンパクトに振りぬいただけのスイングでホームランになったという経験は、私をとても勇気づけてくれました。証しのないことは信じません。今回の賞は私の建築家としての姿勢を認めてくれた証しのような気がいたします。
建築家は設計条件をえらべません。与えられた条件の仕事を全力で解決しようとすることがプロフェショナルの仕事だと考えています。その後に、今回の「隙屋」のようなヒットやホームランとなることもあるのだと考えています。この手の感触はしっかりと覚えていたいと思います。
帰りの新幹線は懇親会のめでたいお酒のせいもあってほろ酔い機嫌でした。あいにく縁起かつぎの富士山はモヤっていて見えませんでしたが、新緑で沿線の山が笑っていました。ナウハウスにもようやく春が着たようです。

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