株式会社ナウハウス
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ナウハウス所長の鈴木です。今何を感じ、どのように建築に向き合っているのかを伝えていければと思います。
ナウハウス一級建築士の高橋です。設計を通して感じたことや現場の進捗を気軽に綴っていきたいと思います。

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「建築基準法改正不況」の中で
2008-02-15
建築界では昨年6月の建築基準法改正以来大混乱が続いております。 11月の国交省の説明会でも何の解決策も見られませんでした。どのように混乱を解決するのかとの質疑が出ました。混乱の原因は構造審査員の数の不足と改正についての不慣れが原因なので、今年の3月には問題が解決されるだろうとのことでした。
世を騒がした耐震偽装問題は、審査機関の構造担当者の数の不足と能力不足と、一部設計者のあるまじき倫理観の欠如が原因であったにもかかわらず、「羹(アツモノ)に懲りて膾(ナマス)を吹く」のたとえのごとく、設計者すべての倫理観の欠如を疑い、ひたすら審査を厳正化するという誤った方向の改正を行いました。審査の厳正化の内容の周知への努力不足を始め、適合判定というダブルチェックにばかり力を入れ、審査機関の構造担当者の不足を放置したまま、法改正が施行されてしまいました。
その結果、建築確認業務が大混乱し、手続きが大幅に遅れて工事の着工ができず、現在の「建築基準法改正不況」となっています。設計の構造設計者の仕事量を数倍に増やし膨大な書類を作成させていますが、山のような書類はどうなるのでしょうか。ベースになる認定プログラムもできない状態で、審査機関の構造担当者の増員もままならず、とうてい3月に混乱が解決されるとは思えません。
先日、袋井市に建設中の「高尾の家」の中間審査を受けました。検査員はまちづくりセンターの担当検査員で、約束の午前9時30分から、屋根の小屋組みと構造耐力上必要な軸組みを見ていただきました。ナウハウスは木造では軸組図をすべて作成するのが標準ですので、筋交いと構造用金物のチェックもスムーズでお褒めのことばをいただきました。多くの建築の検査をしているベテランの検査員でしたので、この住宅の計画上の新しい試みにも気付かれていたようです。完了検査も自分がしてこの家の完成の姿も見とどけたい、とのことばをいただき嬉しく思いました。設計者のナウハウスも施工会社の杉浦建築店もよく知っていて、このコンビならだいじょうぶですねと言ってくれました。
クライアントの希望でこの家は耐震を心がけておりました。すべての柱は4寸角とし、ホールダウン金物がしっかり入っています。敷地は区画整理中の街区で、いたるところに工事中の住宅があります。クライアントの家族は近所に住み、他の住宅の構造むきだしの現場をよく見ているようです。 85歳のお父さんも、格段にしっかりした骨組みを分かっていて、ご機嫌がいい。設計者としてあたりまえをやっているだけですが、それを分かってくれていることを知るとやはり嬉しい。
今日はそんないい話をしに大工さんたちのいる現場へ出かけました。嬉しい話はみんなにふるまうのがいいと考えました。ここ数日、だいぶ冷えていますので、温かい甘酒などを用意しました。検査員やクライアントの嬉しい感想を皆さんに伝えて、もっと暖かになってもらおうと思います。建築業界はあいかわらず厳しい状況が続いていますが、こんな時こそ仕事を褒められて素直に喜び、互いの信頼関係を固めていい仕事へのモチベーションを築くことが、なによりの不況対策だと思います。
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